こんにちは。
ブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
先日、 姫路市のお施主様宅にてリフォームが完成しました。高齢の親御様のご自宅を安全に住みやすくする為、リフォームのご相談をいただきました。まずは住居内から間取りはそのままに浴室とトイレ、内装の工事をさせていただきました。
ビフォー
タイル張り、ステンレス浴槽のお風呂です。床は滑りやすく冷たい。浴槽のお湯も冷めやすいです。昔ながらのお風呂はまさしくこのタイプが多いです。私の実家も同じタイプで寒かった記憶しかありません💦
解体
設置されました。
TOTO サザナ 1616 1坪サイズ
出入りや立ち上がりの負担が軽減される「ラウンド浴槽」
通常のお風呂のカウンターだと座ることが出来ませんが、TOTOサザナのFタイプを選ぶことでカウンターをベンチカウンターに変更できる「ベンチカウンター」
背もたれ部分が手すりにもなっていますので、浴槽の中までベンチに腰掛けながら、お尻をずらして入浴することができます。安心安全です。
また、手すり兼用のコンフォートウェーブシャワーバー。肘の曲げ角度や立ち上がりの姿勢を考え、出前にあるアーチ状のバーは少しでも楽な姿勢での立ち上がりが可能になります。
ビフォー
こちらもタイル張りの和式トイレです。奥、正面の壁。砂壁でしょうか?その下には引き違い建具の収納があり、格子の付いた地窓が。す、素敵です!趣があってとっても素敵です。こちらは塞ぐのでしょうか・・・?
解体
もしかして。
アフター
既存利用が採用されていました!😄
手すりもしっかりつきました。建具は開け閉めしやすいプッシュプルハンドルです。
和風ナチュラルなおしゃれな仕上がりになりました😊
洗面脱衣室の床です。レトロです、エモいです。これはこれでかっこいいです!
洗面化粧台はそのままのご利用です。クッションフロアの張り替えを行いました。勝手口の段差も無くしフラットの床へ、また床の色も明るくしたのでお部屋よりが広く感じれる空間になりました。
お外回りへいきます。
ビフォー
奥行きの長い敷地です。立派な石垣です。門扉の前には蹴上の高さが中々ありそうな2段の階段が。玄関までの動作を考えると、階段の上り→門扉を開ける→歩く このアクション数に対し手すりもないため、移動しずらく疲労や転倒の原因にもなってしまいます。
現在のカーポートや建物の外周通路も含めた改修を行います。
解体
解体、残材処理、雨水や汚水桝の整備などベースを整理していきます。
スロープになる前面には目隠し柵と手すりを設置します。
鉄筋も張り巡らし、準備は整いました!
大きなポンプ車からコンクリートを投入していきます。人の手で均一にならしていきます。
新しいカーポートも取り付けていきます。
いよいよ完成です。アフター
幅広の大型スロープが完成しました。滑りにくい材質を使っていますので限りなく転倒などから守られると思います、将来的に車椅子を利用することになってもこれだけの幅と傾斜ならスムーズに移動できるはずです。
既存のタイル、玄関の高さと道路までの高さの差からスロープの距離と傾斜を計算し、どこにも段差がないように施工しました。
高齢者による転倒事故の発生場所は自宅が多いため、要介護状態でなくても、ある程度の年齢を過ぎた頃から将来に備えて介護リフォームを行う人は少なくありません。一定の年代の戸建てはユニバーサル仕様を取り入れた施工になっていない戸建ての方が多く居宅内での不便さが際立ってきます。ご本人もとより、離れて暮らすご家族が日々少しでも安心して過ごせる重要な部分はやはりこういった導線の安全さが大きいなと実感いたしました。
一方、だんだんと体力が低下し、思うように動けなくもどかしく感じるご本人の精神的負担は大きく、自力でなんとかしたいと思われる方も沢山いらっしゃいます。当然の気持ちだと思います。
また、思い入れのある自宅の間取りを変えたり雰囲気をガラリと変えることや介護用品自体の使用に抵抗感をもつ方も少なくありません。バリアフリー施工は機能性を重視しますので、商材などどうしても意匠や美観が損なわれがちになるのも実情です。
ご本人の現状を踏まえ、自然と前向きに介護用品や建材をお使いになられるには時間が必要ですしそのためには意匠性はとても大事です。
使えるところは活かして面影を残し意匠性を維持する。という事をテーマに担当が寄り添って作り上げたものだと感じました。
完成までご協力いただきありがとうございました。お子様にも喜んでいただけたようで何よりです。親御様には少しずつ家に慣れていただきスムーズに日々を過ごしていただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。